マイクロソフトかどこかの企業が(ソースが確かでなくてすみません)、ユーザーに「使ってみたい事は?」と聞いたら、ほとんどが既にある機能であったとのこと。
なんだ、ユーザーのやりたい事はすでにあることじゃんっ。
っていうオチじゃないのですよ。
機能がどんどん増えていき、選べる器具、もしくは道具が増えると、いつ、どの道具を使っていいのかが混乱しやすくなるのがシニア・シルバーの特徴だ。
若者でもそうだが、若者は敵に会ったときにとっさに一つの器具だけで対応しようとすることができる。(イメージはドラゴンボール。やったことないけど)
シニア層たちは「うーむ、どの器具を使ったらできるんだろう」と考えてしまうから、先に進めないのです。
例えば、お勉強が好きなシニア層(全てとは言わない。でも若い子よりは多い)は、パソコン教室に通いながら、本も買っているのだ。
しかし、本には自分の痒いところに到達する回答が載っていない。
でも、刀の振り回し方を少し変えれば、実は自分の敵(課題)は倒せるんだと言う事が、何となく解りながら解らない。
シニア・シルバー層が広告や機能に求めている事は、もっともっと、ふつーのことなんだ。
しかし、企業や若者がそれに気づいていない。もしくは気づいていてもスペック教の信義の元によりよい生活を提案できなくなっている。
毎週出張で教えに行っている家がある。
パソコン教室に通うことなく、テレビと雑誌でパソコンを習得したものの「保存」であるとか、「修正」であるとか、そういう基本的なところが全く解っていない。
で、基本的なことを教えに、私はそのお宅へしげしげと通うわけである。
基本的なことを、きちんと説明できると言うのは才能だし
飾る事はできるけど、真がしっかりしている人が少ないように
基本的な使いやすいウェブサイトとか、機器は兎に角少ない。
なんでだ?
はじめまして、be happyと申します
昨日、貴blogを発見して興味深く読んでいます
>なんでだ?
これは、メーカーが「商品」ではなく「製品」を売っているからではないでしょうか?つまり、スペックを消費者に売っているからじゃないんでしょうか?
と、私は勝手に思っていますが・・・
Posted by: be happy | March 24, 2004 at 02:12 PM
be happyさん、コメント有難うございます。
確かに、現在では「モノ」を売っていて「ココロ」の販売は少ないですよね。
相手の事を考えたら、スペック重視になるわけないと思っていますが・・・
なんで、スペックばかり見られちゃうんでしょうね。
大切なのは、使う人なのに。
Posted by: モリマミコ | March 24, 2004 at 07:30 PM
今の企業の姿勢が正しいとは思いませんが、スペックの高い商品の方が売れるから、スペック重視になるのでしょうね。
企業はどんなもんでも売れればいいのですから、使いやすい商品の方がたくさん売れるようになれば、使いやすさを追求しはじめるのではないでしょうか。
Posted by: Makoto | March 25, 2004 at 09:09 PM
Makotoさん、コメント有難うございます。
スペックを重視したものが本当に売れているのか、という問題があると思います。
また、スペックの意味が本当に消費者に到達しているのか?
例えばパソコンでもスペックが高いものは、高価格でもスペックの解る人に受けている。(そういうメーカーもありますよね。解る人にしか売らない。名前を失念しましたが)
でも、8割のユーザーはパソコンのスペックを理解していない。
新製品が出たら「なんだかできそうな気がする」で「高いものはいいものの気がする」で買ってしまうユーザーも多い。
企業にとっては「お、スペックが高いから売れたのでは?」となるのかしら、そんなさすがに企業は少ないでしょうが、そこまで単一的な物差ししか持っていないとしたら、
大問題ですね。
使うシーンを提案すると言うのは大変ですね。
昔SonyStyleに感動しましたが、あれは使うシーンをものすごくよく提案している。
使いやすいとスペックは鶏たまごみたいなもので、「スペックがいいから売れると勘違いしている」→「使いやすさは二の次」→「買換え需要が起きない」→「売れない理由はスペックのせい?」
と、循環が悪くなる・・・ってすごい日本語です。すみません。
子供がいないと、教育を考えられないように、自分が年をとらないと、使いづらさって見えてこない。
私は自分がシニアになったときのことを考えて、今から「使いやすさ」を声を大にして言い続けます。
Posted by: モリマミコ | March 26, 2004 at 11:45 AM
モリさま、こんにちは
昨日、私が取ってるメルマガに参考になりそうな記事がありましたので、一部抜粋して転送しますね(転送OKのメルマガです)
【Q1】最近、当たる販促手段、内容が変わってきたとお感じだそう
ですが、変わってきた背景、原因は何だとお考えでしょうか?
【A1】変化したのは、お客さま。
お客さまが変わったのだから、そうしたお客様の心を動かすような、
店のあり方、広告の仕方、接客の仕方になったのです。
販促手段も内容は、いつの時代もお客様の心を動かすことにつきます。
【Q2】では、消費者はどのように変わってきたとお感じですか?
【A2】消費者は「自分らしさ」を演出しようとしています。その多
くは女性。身の回りから、ライフスタイル、生き方まで「自分らしさ」
を演出してくれるところを求めているといえます。
ある調査では、女性にアンケートをとったところ、パソコンの選択理
由の1位は、いまや圧倒的にデザインだった。機能やブランドでもな
い。価格でもない。デザインは大きなキーワードになり始めているん
ですよ。
ところでデザインといってもどんなデザインなのかといいますと、自
分のライフスタイルにあったデザインということです。人間は、「こ
うなりたい」「ああなりたい」という思いがあり、商品はその思いを
描く単なるパーツにしか過ぎないのです。
そして、そのパーツに組み込まれる提案ができる企業が成功すると私
は考えます。
消費者は、スタイルやセンスを消費する時代になってきたんです。
【Q3】消費者はしたい生活を提供してくれるモノかどうかを判断す
るために企業の「メッセージ」や「考え方」を重視するようになった
ということでしょうか?
【A3】そうです。今の消費者はほしいものを買うのではなく、した
い生活をするためにモノを買うんです。しかし消費者の中には自分の
したい生活を明確にイメージしている人は少なく、消費者がワクワク
するようなしたい生活を見せるのは売り手の仕事です。
今、業績の良い会社は、そのしたい生活をプロデュースするのが上手
なんです。
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■発行元/株式会社HER STORY 法人支援部 http://www.herstory.co.jp/biz
以上
Posted by: be happy | March 26, 2004 at 01:15 PM
be Happyさん、ありがとうございます
HerStoryといえば、「口コミ」ですね。
お客様の意識が変わってきた、というのはその通りだと思います。
よく「わがまま」になった、といわれますが、機能はほぼ充足されたので、精神的な面を重視されるようになったのでしょうね。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: モリマミコ | March 27, 2004 at 04:30 PM