一応、大学の卒論は「インターネット上でのサービスマーケティング」という、よくわからない題名で、ネットバブルに差し掛かった頃のamazonなどなどを取り上げた。
友人はブランド力などの文献を参考にし、私はサービスマーケティング等の本を参考にした。
この「ブランド」「サービス」という言葉。これが、扱いが非常に難しい。
とあるアンケートサイトから「あなたの好きなブランドは?」というアンケートが2,3年前に届いた。
私は商学部出身なので、「ブランド」というと、「企業ブランド」「商品ブランド」などの企業・サービスが保有する無形財産をイメージしてしまうので「サントリー」「キッコーマン」「巨人軍」などと間抜けな事を書いたのだが、よくよくアンケートを見ていくと、服とか、バッグとか、そういうののブランドを指していることが解った。(多分、集計者もびっくりだろう。他のアンケートには「グッチ♪」とかって書いてあるのに、一人「サントリー!」ですから・・・)
サービスに然り。
日本で「サービス」というと「おにいさん!サービスしまっせ!」というほうがまだ過半数だ。
サービス業、というより「接客業」のほうがシニア層には通りがいいし、「サービス」=無料、と思っている人も多い。
しかし、少しでもマーケティングやらをかじってしまった人にとって、サービスとは、所謂一般的な「サービス」と意味合いが違ってしまう。
すると、意味合いの取り違いが出てくる。
「サービスって、どういう意味?」
そんな、当たり前のように自分が使っていた言葉の意味が突然解らない事がある。
ウェブで、シニア層や業界を知らない一般人に「使うな!」というサイト以外は、一般的な用語と専門的な用語の意味が違う言葉は使わないほうがいい。
だからといってファッション誌を見て「このブランドが好き★」などという特集で「なんだい、ブランドという言葉の使い方が違うぞ」という気は全くなく、
それは臨機応変に使い分けるべきだし、ファッション誌を見て「私の好きなブランドはコカコーラです」とか、「レッツノートのブランディングは上手だと思います」なんて、思うわけもなし。(ただ、VAIOがはやっていたときに、テレビに出てくる芸能人の多くがVAIOを使っていたときに、バイオ上手だなぁと思いましたが。)
自分の使っている言葉が、相手にきちんと伝わっているのか。
うちの職場はオヤジギャグが非常に多いのですが、いつもの癖でオヤジギャグをたまたま一緒にいた外人の友達に言ったら、解説を求められた。そのため、頭から「どこが、どのように楽しくて、どうして私は今の状態でそれを言って一人で笑ったのか、そして、笑いを求めたのか」を説明しなくてはいけないことがあった。(解説している間になんだかむなしくなった。)
私は、その友達に日本語の、言葉遊びのギャグ(それもオヤジギャグ)を言うべきではなかった。
その言葉は、きちんと、相手に伝わっているのか?
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