心の持ちようだよ、といわれたら、みもふたもないのですが。
男性にとって(一部の女性にとっても)定年退職というのは大きな区切りだ。
今まで会社に縛られていたものから、完全な自由だ!好きなことするぞ!といっても、やはり、寂しい。
今日、そんな話をしていて、思い出した。
エーリッヒ フロムという方が書いた自由からの逃走という本をご存知でしょうか。
大学1年のなんかの授業の課題図書で、非常に納得した覚えがある。
私自身は高校を中退しているので、高校1年の1月に、「縛られない」状況ができてしまった。
それは、自らが楽しみにしていたものでもあり、開放とも考えていたものだが、実際「自由」に飛び込んでみると、それがものすごくキツイ(当時の私にとっては)モノだという事を感じた。
組織の中でいるということが、どんなに楽だったか。
じきに「自由」にも慣れたが、今、定年する人やしたばかりの人を見て、その頃の気持ちに通じるものがあるのではないかとたまに考える。
もちろん、高校生よりは60歳の方のほうが絶対に知り合いも多いし、経験もつんでいる分自由という孤独への対処の仕方も・・・わかると思う。
ハッピーであるよう努力はするが、不安もある。
そして、ハッピーになるために「働こう!」とか「ボランティア!」という話が出る。
そのハッピー努力はすばらしいと思う。(ちなみに、私はハッピーになるためにジャイアンツの追っかけをした。(笑))
自由の窮屈さにも時期に慣れてしまうと思いますが
そういう気持ちもあるんだということ、わかっていただきたい。
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