デジタルカメラの分析を進めている。難しいと思う定義を探し出す。
その中の一つに言葉の問題がある。
根本的に、言葉が解らない。
どういう風に言い換えているかというのを出しているのだが、それがおもしろい。
いくら、言葉をだしても伝わっていないし、伝わらない言葉なんて、オブジェと一緒。
愛してるよ、って言葉が、相手に伝わらないなら、伝わる方法を考えなくては。
言葉で思い出したのだが、私はモロ文系(ただ、数学受験で理系要素はある)です。
商学部経営学科でマーケティングとその一部である市場調査を専攻し、アルバイトも調査部、サークルで受けていた仕事も調査(結構本格的にやってました)。調査まみれの大学時代。
パソコンは調査でずっと使っていたので、他の人よりは使えるが、ねっとわーくとか、そういうのの意味が全く解っていなかった(今だって不安だ)
また、パソコンのショートカットの意味がわからなかったり、しまう場所(保存場所)が解らなかったり、96年にパソコンを始めて購入してからは試行錯誤の連続だった。
先日部屋を掃除したら「よくわかるWindows95」「インターネットがわかる本」「インターネットはこうなる!」みたいな97年当たりに出ていた本を大量に発掘。そういえば、初心者から抜け出せなくてWindowsStartとか、読んでいたなぁ。どの雑誌を読めばいいのか解らなくて悩んでいたなぁと思い出した。
ISDNにしたとき、折角したのに全く早くならなかった。当時付き合っていた人は技術者だったので家に来てもらって、設定してもらった。そこでヒトコト。「君は、ISDNなのに、アナログ回線でつないでるんだ」
全然、意味が解らなかった。
ひょんなことから就職したのは、ネットバブルの時代のネット業界。
某ECシステム(正確には微妙に違うが)の営業をしていた。
モロ文系の私ですから、言葉が全く解らない。
社内の半分以上はアメリカ人。その人のしゃべっているのが、英語なのか、コンピュータ用語なのかも理解できない。
ベンチャーなので研修もないし、それはそれは必死で覚えた。
今週はこの用語を使えるようになろうって、営業先で知らない言葉を聴くと全部メモって。
聞いた言葉は一回では理解できないので、自分なりのイメージに落とした。
相手がさらりと言った言葉を、自分の中で翻訳し、イメージにする。
未だに、3文字用語(ASPとか)は、頭の中にはすんなり入らずに、解りやすく自分に対して説明をする。
3ヵ月後にはイメージとして用語を解るようになったし
おかげで、人にも説明ができるようになった。
考え方の研究もし、解る、ということがどういう意味なのかを探り、意識的にわかりやすい説明ができるようになった。
IT業界人特有の、鼻に付くような専門用語を使わないように、お互いの言葉の定義をしっかりさせるためにも心がけている。
最近、ITには強くない人と仕事をするようになった。
すごい人なのだが、IT用語が苦手。私も知らずと使ってしまったのだろうか、先方が使ってきた用語の意味の統一が取れない。
そこで、一切用語を使わずに解りやすい言葉を言う
昨日褒められたのが「森さんの説明は、他のIT関連の人に比べてものすごく解りやすい。意味が解る」
この業界でありがちなのが「知ってて当然」という態度。
でも、それは、狭い狭い業界の中での話でしかない。
私の短い経験則で、用語を多用する人は、できない人が多い。(勿論、お互いが得意であればいいのだけど)
もしくは、よっぽど相手に嫌われていれば多分専門用語で話される。
私は、話す相手が嫌いな場合は適当な略語で煙をまく。
出来る人ほど、人の顔を見ながら最適な説明をする。
伸びている会社の社長・部長ほど専門用語は使わない。
デジタルカメラのアンケートで「デジカメを難しいと思う原因」は言葉がぶっちぎりだった。
言葉が難しいから、そのものが難しく感じる。
これは、由々しき問題だ。
はじめまして。
「話す相手が嫌いな場合は適当な略語で煙をまく。」には、苦笑してしまいました (^^; 相手に応じて言葉遣い、適切な用語を使ったほうがいいのは確かですね。
「言葉が難しいから、そのものが難しく感じる」。これにも納得。機械に弱い方ではないのですが、デジカメのマニュアルは特にわかりにくいですね。文字どおり、何度も読み返してしまいました。
関連したお話として、最近始まった内山悟志氏の連載はソフトウェア技術者向けですが、なんというか、いかにもコンサルタントの言いそうな感じです。ああ、こういう人たちがキーワードをはやらせるのかなぁ、などと思ったり思わなかったり。
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ズバリ回答!内山悟志のIT部門相談室
第1回 現場の疑問:IT業界のキーワードを自社IT戦略にどう取り込むべきなのでしょうか?
http://premium.nikkeibp.co.jp/bits/bits_column/column_e01_01.shtml
Posted by: editech | May 12, 2004 at 06:50 PM
コメントありがとうございます♪
「いーんじゃないですかね」という言葉を2回連続で使ったら、早く帰りたいという証拠ですね(爆笑)
リンク、拝読いたしました。ありがとうございます。
ひょー。提案されたキーワードを理解しなくてはいけないんですね。最初から解るキーワードは提供してもらえない!!すごいベンダーですね。まだ、そういう会社が多く残っているんですね。ほとんどバブルって消えたかと思いました。
実体のない、理解できない言葉は消えますよね。
この間のデジカメ遠足でも、露出補正という言葉がわからなくなってしまい、「補正下着?」などと、ふざけた会話をしておりました。
相手に考えてもらう、というよりも、自分の提案が相手に伝わるようであればいいと思うんですけど、それって考え方が間違っているんですかね?
解らない提案をしたら「解る提案をしてくれ」と頼んでしまう私は未熟者なんですかね?
うちの教室に広告販売者が来て、わけのわかんないことを行ったら、私は時間の無駄なので追い返しますけどね。
私にとって、一番伝わる言葉は相手にイメージさせる事。
教えるときも、それを心がけています。
でも、でも、カタカナって賢そうに見えますよね。
まぁ、オレ的にはアグリーできかねるって感じで、オトナ語の謎ファンですが。ワタクシ。
Posted by: モリマミコ | May 12, 2004 at 09:15 PM