しょっちゅう出てくるこの言葉。
「若い子はいいわね、年を取ると物覚えが悪くてね」
確かに加齢とともに覚えるのは苦手になってくる。
しかし、昔の日経新聞に「覚えは悪くなっても、経験則が増えるので応用がきくようになる」と載っていたことを思い出す。
では、なぜパソコンが使えないのか。
それは「まる覚え」しようとするからに過ぎない。
でも、「応用がきく」なら、できるのではないか?と思いませんか?
応用、という言葉は解釈が難しく、応用=考える、ではない。
今までの経験則に照らし合わせながら現在ある課題をこなすというのも応用にあたる。
しかし、パソコンやインターネット、新しい製品は「多分初めてだと思う」→「経験則に当てはめられない」→「応用がきかない」になってしまうのだ。
すると、「経験にない」ことを心のどこかで拒否してしまう。
弊社には「教え方マニュアル」なるものがあるのだが、それは、いかに中高年のかたがたにまる覚えしていただくのではなく、「応用がきくようになる」ように教えるためのマニュアルもどき、心得帳なのだ。
その製品/サービスがシニアの心を掴むためには、「それはあなたの経験の中でも理解することができるんですよ」というメッセージを含ませることが重要だ。
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